2008年07月11日

No.34【ハンバーガーを待つ3分間の値段(斎藤由多加)】

☆★☆★☆   今日のことば   ☆★☆★☆

真に人を動かすために必要なのは
「力」ではなく「情報」だと思うのです。
(p171)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


「今日のことば」は、この書籍からです。

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[著者] 斎藤 由多加
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 以前、「消える中間管理職」という本を取り上げたときに、私は次の
言葉をご紹介しました。
 「部長や課長が経営情報を囲い込み、一般社員との情報格差によって
仕事をしているようではダメだということを申し上げたいのです。」

 真に大事な情報は上司が握っていて、部下には決定事項だけが
下りてきて、指示だけが与えられる、そういった旧来ありがちだった
会社組織のありかたを批判したものでした。

 「会社の方針」、「上司の意向」、これらは全て、「強制力」です。
 そういった強制力を基盤にした組織運営では、もはや人は動きません。

 「力」ではなく、「情報」そのものが人を動かすのです。
 その意味においても、真に重要な情報は、上司の間だけで囲い込ま
ないで、むしろ全従業員の間で共有すべきなのです。

 そうすれば、「会社の方針だから」とか、「上司の意向だから」といった
何らかの「強制力」に頼ることなく、社員一人ひとりが、それなりに
自発的な判断で動き始めるのではないでしょうか?

 斎藤氏は言います。
 「人を動かすのは強制力だけではありません。むしろその意義を
理解できれば、人間はどんどんと自分から動く生き物」(p171)なのだと。

 「強制力によって、社員が何となく一定方向に向かって動いている
ように見える」組織と、「必要な情報は全て社員にオープンにされていて、
各自が自分の判断で動くべき方向を選択している」組織と、
最終的にどちらが「強い」組織でしょうか?
 考えるまでもないことです。

 そこで、心配症の方は、「そんなに情報をオープンにしてしまって
大丈夫なのか」と考えます。
 しかし、いざやってみると、「末端まで情報をオープンにすることのメリット」
は、「情報をオープンにして起こる弊害」をはるかに上回ることに気付く
ことでしょう。

 ただし、実行の際は、会社全体の意思統一が必要です。
 一部のみの独断専行で始めた場合は、当然、弊害の方が大きくなり
ます。ご注意を。



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2008年07月07日

No.33【ハンバーガーを待つ3分間の値段(斎藤由多加)】

☆★☆★☆   今日のことば   ☆★☆★☆

結局人間の尊厳というのは
自分の力で自分の未来を選択していくことを言うのではないか、
そして待たされている状態というのは
ちょうどそれが絶たれたような状況を生み出すということではないか、
という気がするのです。
(p73)

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 今日は、七夕ですね。
 織姫と彦星は、1年間待ちに待って、やっと今晩、会えるわけですが、
このふたりにちなんで、今回は「待つ」ことをテーマにいたしましょう。

 斎藤氏は、「待つ」ということを、「選択の自由を与えられていない状態」
と断じるのです。

 例えば、斎藤氏は、空港の入国審査ゲート、高速道路の車線数、
ラッシュ時の改札等を引き合いに出して、「こういった大きなインフラほど
競争がなく、お役所的な価値観で作られている。つまり利用者の
待ち時間のような『目に見えない苦痛』への配慮がしっかりと施されて
いない。」(p60)と指摘します。

 これに比べて、例えばマクドナルドは、「3分少々お待ちいただきますが
よろしいでしょうか?」と、きちんと客に確認を求めてくる。終わりが
はっきりしているから、待つことへの苦痛が半減されるわけですね。
 このことを斎藤氏は、「本当のサービス度とは客に選択肢を与えること」
(p69)とまとめています。

 その他、いい例として挙げられているのは、ディズニーランドの行列、
待ち時間を明確化した信号機のふたつです。
 なるほど。

 面白かったのは、あるF1ドライバーの言葉として語られている次の
指摘でした。

 高速道路にて、次のガソリンスタンドまで何km、という標識があります
ね。あれが不親切だというのです。
 何が不親切か分かりますか?

 指摘の内容は、こうです。
 「次のスタンドまで何kmかは分かった。しかし、この表示では、その
ガソリンスタンドを逃したら、あと何km給油所がないのかが分からない
から、判断のしようがない。」

 要するに、その次の給油所が100km先なら、ここで給油せざるを
得ないが、5kmおきに給油所があるのであれば、燃費のこともあるし、
なるべく軽いタンクのままぎりぎりまで走りたい。
 そういった選択の余地を与えてくれない表示だ、ということなのです。

 「自分で選択できる場合」、人は「待たされた」とは思いません。
 また、「過程が納得できるものである場合」、人は苦情を言わない
ものです。

 世の中にある、さまざまな「待つ」場面を通して、「ホンモノのサービス
とは何か?」を常に考え続けているのでしょう。

 こういう視点から、新作ゲームが生み出されてきたのです。
 日常のすべてが自分の仕事に生かせるのではないか?
 この視点は、貴方がどんな仕事に従事しているかに関係なく、大切な
視点だと思います。



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2008年07月03日

No.32【ハンバーガーを待つ3分間の値段(斎藤由多加)】

☆★☆★☆   今日のことば   ☆★☆★☆

物質社会というのは、形あるものの価値の算出式は用意しています。
しかし、形や重さのないものに対してはあまりに無関心です。
(p57)

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 非常に魅力的な本です。

 筆者の斎藤由多加さんは、ゲームクリエーターです。
 よってこの本は、”なるほど、ゲームを創る側の人間というものは、
世の中をこうやって捉え、切り取り、考察しているんだな” ということを
体感させてくれる本である、ということができます。

 ゲームクリエーターという、ある意味特殊でクリエイティブな仕事を
しているだけあって、斎藤氏の世の中に対する見方というのは、非常に
興味をそそられることばかりです。

 この本は、内容的に分厚い本ではありません。
 しかし、非常に新鮮な「気付き」をもたらせてくれるという点においては、
下手な啓発本を軽く上回るものを持っていると思います。

 例えば、かの有名なシーマンという「しゃべる魚を育てるゲーム」を
開発していたときのこと。
 シーマンは、ユーザーの声を認識してそれに対応する言葉を返すの
ですが、ユーザーが同じような言葉を繰り返したとき、シーマンも
全く同じ言葉しか返さなかったとしたらどうでしょう。
 ユーザーは、きっとつまらない。

 シーマンは「生きている」のですから、ユーザーにも「シーマンは本当に
生きているんだ」という実感を持たせなければならない。
 そこで、同じような問いかけに対しても、バラエティに富んだ受け答え
ができるようにプログラミングをしていくわけです。

 ところが、「同じフレーズを何回も連発してしまうような会話を作らない
ように」という指示だけでは、その他多くのレベルの低い指示に紛れて、
徹底できない。

 そこで、斎藤氏は、この現象に「バンテリン現象」という名前を付けて、
「バンテリンにならないように注意して」と一言で言い表せるようにしたのだ
と言います。

 バンテリンとは、某医薬メーカーの商品名ですが、当時、某外国人
Jリーガーを起用したCMが耳について離れなかったことからこの現象を
命名したとのこと。
 命名されたことにより、現象がくっきりとした形を持ち、初めてスタッフ
にも徹底され始めたのです。

 また、シーマンを単にゲームではなく、もっと実在感を持たせるために、
斎藤氏は凝った仕掛けを施します。

 何と、シーマンという新種の生物が発見された経緯を、科学雑誌の体裁
を取って、詳しく掲載し、広告としました。
 資料として、シーマンのホルマリン漬けの標本や、シーマンの完全な
骨格が残った化石まで載せたのです。
 当時、これは本当の話なのか、という問い合わせが多数寄せられた
と言いますから、目論見は見事に当たったと言えるでしょう。

 斎藤氏自身は、シーマンを決して「ゲーム」とは呼ばず、「ペット」と呼んで
いたと言います。
 そこまで徹底した姿勢を貫いて初めて、あの大ヒットに繋がったのですね。

 ゲームという「形のないもの」に、いかに価値を持たせられるか、それを
考え抜いた斎藤氏ならではの言葉だと思います。



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