2008年06月02日

No.23【全思考(北野武)】

☆★☆★☆   今日のことば   ☆★☆★☆

人間の知恵や想像力は、壁や障害があってこそ豊かに発揮される。
知恵や想像力で壁を乗り越えるところに、自由の喜びがある。
何でも自由にやっていいよという世界では、
知恵も想像力も働かせる必要がない。
(p72)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


「今日のことば」は、この書籍からです。

全思考全思考
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 全思考
[著者] 北野 武
[種類] 単行本
[発売日] 2007-03
[出版社] 幻冬舎

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 北野武、すなわち、芸人のビートたけしその人です。

 この欄で、こういう本を取り上げることに、“あれっ” と思われる方も
いらっしゃるでしょう。

 しかし、この本はそれだけの価値を十分に内包した本です。

 基本的に、どんな本にも取り上げるべき価値はあるというのが私の
考えです。仮に『トンデモ本』と呼ばれているものにさえ、一片の真実
が隠されていれば、その部分は十分に価値があると言ってよいでしょう。

 さて、北野武氏です。

 彼について、今さら説明はいらないと思いますが、彼の芸人として、
或いは文化人としてのスタンスの取り方に、ある戦略的な変遷が見て
取れることに気付いている人は、実は少ないのではないか、と思います。

 以前、彼は、出す本の著者名に「ビートたけし」を使用していました。
 しかし、いつの頃からか、「北野武」名での本を少しずつ出すようになり、
最近では専ら「北野武」名での出版ばかりです。

 彼は、かぶり物をして出てきておどける芸人「ビートたけし」と、映画監督
等として文明評論までやってのける文化人「北野武」の双方をうまく
使い分け、その振幅の大きさのなかで戦略的に次の手、次の手を打ち続け
てきました。

 そのあたりのことについて、詳しく分析した本に、以下の本がありますので、
詳しくはそちらをご覧いただきたいと思います。

ビートたけしと「団塊」アナキズム (集英社新書 402B)ビートたけしと「団塊」アナキズム (集英社新書 402B)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] ビートたけしと「団塊」アナキズム (集英社新書 402B)
[著者] 神辺 四郎
[種類] 単行本
[発売日] 2007-07
[出版社] ..
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 ともあれ、「文化人」北野武が分析・評論する世相論・文明論は、非常に
切れ味鋭く、考えさせられるものがあるのです。

 「今日のことば」に取り合げた箇所がまさにそれで、自由を謳歌しすぎた
現代人が、だからこそ堕落し続けているさまを、見事に言い表しています。

 彼は言います。
・今の教育のように、人は平等なんだからみんな手をつなぎましょうなんて
いうのは、裏で喧嘩しろといってるようなものだ。(p65)

・この世には、自分の思い通りにならない、恐ろしい存在があるということを、
子供のうちから身に染みさせておかなきゃならない。(p70)

・負けるから、競争するのは嫌だ。だけど一番になって、他人を見下したい。
そういう甘ったれた未熟な心が、オタクの本質なんじゃないか?(p77)

・面倒臭いことを避けてばかりいると、人間は馬鹿になる。
脳味噌を発達させるのは、要するに面倒臭いことなのだ。(p154)

 彼は、世間が見ないように蓋をしている部分を、敢えて開いて見せている
ような偽悪的なところがあります。

 しかし、だからこそ、彼に反論するのは、たやすいことではありません。



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◇◇◇  編集後記  ◇◇◇

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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今日が貴方にとって、良き判断の連続でありますように!

では、次回、またお会いしましょう!!



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posted by ドド at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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