2008年07月03日

No.32【ハンバーガーを待つ3分間の値段(斎藤由多加)】

☆★☆★☆   今日のことば   ☆★☆★☆

物質社会というのは、形あるものの価値の算出式は用意しています。
しかし、形や重さのないものに対してはあまりに無関心です。
(p57)

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「今日のことば」は、この書籍からです。

ハンバーガーを待つ3分間の値段―ゲームクリエーターの発想術 (幻冬舎セレクト)ハンバーガーを待つ3分間の値段―ゲームクリエーターの発想術 (幻冬舎セレクト)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] ハンバーガーを待つ3分間の値段―ゲームクリエーターの発想術 (幻冬舎セレクト)
[著者] 斎藤 由多加
[種類] 単行本
[..
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 非常に魅力的な本です。

 筆者の斎藤由多加さんは、ゲームクリエーターです。
 よってこの本は、”なるほど、ゲームを創る側の人間というものは、
世の中をこうやって捉え、切り取り、考察しているんだな” ということを
体感させてくれる本である、ということができます。

 ゲームクリエーターという、ある意味特殊でクリエイティブな仕事を
しているだけあって、斎藤氏の世の中に対する見方というのは、非常に
興味をそそられることばかりです。

 この本は、内容的に分厚い本ではありません。
 しかし、非常に新鮮な「気付き」をもたらせてくれるという点においては、
下手な啓発本を軽く上回るものを持っていると思います。

 例えば、かの有名なシーマンという「しゃべる魚を育てるゲーム」を
開発していたときのこと。
 シーマンは、ユーザーの声を認識してそれに対応する言葉を返すの
ですが、ユーザーが同じような言葉を繰り返したとき、シーマンも
全く同じ言葉しか返さなかったとしたらどうでしょう。
 ユーザーは、きっとつまらない。

 シーマンは「生きている」のですから、ユーザーにも「シーマンは本当に
生きているんだ」という実感を持たせなければならない。
 そこで、同じような問いかけに対しても、バラエティに富んだ受け答え
ができるようにプログラミングをしていくわけです。

 ところが、「同じフレーズを何回も連発してしまうような会話を作らない
ように」という指示だけでは、その他多くのレベルの低い指示に紛れて、
徹底できない。

 そこで、斎藤氏は、この現象に「バンテリン現象」という名前を付けて、
「バンテリンにならないように注意して」と一言で言い表せるようにしたのだ
と言います。

 バンテリンとは、某医薬メーカーの商品名ですが、当時、某外国人
Jリーガーを起用したCMが耳について離れなかったことからこの現象を
命名したとのこと。
 命名されたことにより、現象がくっきりとした形を持ち、初めてスタッフ
にも徹底され始めたのです。

 また、シーマンを単にゲームではなく、もっと実在感を持たせるために、
斎藤氏は凝った仕掛けを施します。

 何と、シーマンという新種の生物が発見された経緯を、科学雑誌の体裁
を取って、詳しく掲載し、広告としました。
 資料として、シーマンのホルマリン漬けの標本や、シーマンの完全な
骨格が残った化石まで載せたのです。
 当時、これは本当の話なのか、という問い合わせが多数寄せられた
と言いますから、目論見は見事に当たったと言えるでしょう。

 斎藤氏自身は、シーマンを決して「ゲーム」とは呼ばず、「ペット」と呼んで
いたと言います。
 そこまで徹底した姿勢を貫いて初めて、あの大ヒットに繋がったのですね。

 ゲームという「形のないもの」に、いかに価値を持たせられるか、それを
考え抜いた斎藤氏ならではの言葉だと思います。



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◇◇◇  編集後記  ◇◇◇

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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では、次回、またお会いしましょう!!



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posted by ドド at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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