2008年03月12日

No.1【非属の才能(山田玲司)@】

☆★☆★☆   今日のことば   ☆★☆★☆

人生で自分が使えるエネルギーには限界がある。
そうなると、どの部分にエネルギーを注ぐべきかを考えなくてはならない。
群れのなかをうまく泳ぎきることだけにエネルギーを注いでしまうと、
もはや自分の人生を好転させることはむずかしくなってしまう。
(p85)

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「今日のことば」は、この書籍からです。

非属の才能 (光文社新書 328)非属の才能 (光文社新書 328)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 非属の才能 (光文社新書 328)
[著者] 山田 玲司
[種類] 新書
[発売日] 2007-12-13
[出版社] 光文社

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 著者は、「Bバージン」や「絶望に効くクスリ」で知られる漫画家です。
 工藤官九郎原作の「ゼブラーマン」の作画も担当していますので、そこで
ピンとくる方もいらっしゃることでしょう。

 私自身、山田玲司氏を失礼ながら今まで全く存じ上げませんでしたが、
文章から察するに、非常にユニークな発想の持ち主のようです。

 タイトルの“非属”とは、著者の造語で何ものにも属さない状態を指します。

 本書で著者は、「学校という群れ」、「ムラの掟」、「世間の常識」、「場の
空気」、「消費社会」といった言葉を多用しています。

 そして、これらの事象を総合して「人生の定置網」という言葉でひと括りに
して、それらにいつの間にか絡め取られないよう注意を喚起しています。

 「今日のことば」のなかで、“群れのなかだけをうまく泳ぎきることだけに
エネルギーを注ぐ”という箇所がありますが、これこそまさに「人生の定置
網」に掛かった状態そのもの。

 かと言ってそれらを全く否定してるわけではありません。ただ、知らない
うちに(無自覚に!)それらに絡めとられているようにしか見えない大多数の
日本人たちに対して警鐘を鳴らしているのです。

 曰く、
・ムラの掟と場の空気を最優先し、とりあえず無難に生きた人間が歴史を
変えることなどあり得ない。(p43)

・医者や弁護士や東大生や電通マンになる試験はあっても、ブルース・リー
になる試験はないということだ。(p56)

 そして、普通、“朝から晩まで一生懸命に頑張っている”と見られがちな
人々のことを、「自分で考えたり行動することを怠けている人々」(p86)
と、一刀両断に切り捨てるのです。

 要するに著者は読者に対してこう問いかけているのです。
 あなたは、今どこかに(或いは何かに)属しているけれども、それは本当に
あなたがあなたらしくあるために自分の意思で選んだ場所ですか?・・・と。

 もし、改めて考えてみて、「そんなこと、考えてもみなかったなぁ」という
人は、すでに「人生の定置網」に掛かっている可能性が大ですね。

 それにしても「人生の定置網」とは、まことに言い得て妙ではないですか!

 ではいったい「人生の定置網」にいつの間にか無自覚に絡め取られる
ことなく、自分をうまく実現させながらも周囲に和して暮らすにはどうすれ
ばいいのでしょうか?

 それについては、本書の後半に書かれているのですが、・・・。
 次回以降に、稿を改めて述べることにしましょう。



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◇◇◇  編集後記  ◇◇◇

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では、次回、またお会いしましょう!!



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posted by ドド at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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