2008年03月17日

No.3【非属の才能(山田玲司)B】

☆★☆★☆   今日のことば   ☆★☆★☆

日々が不満だらけなら、
「今日は末期癌と言われた自分が奇跡的に完治して退院する日だ」
と思えば、ほとんどのことは許せるだろう。
(p225)

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「今日のことば」は、この書籍からの3回目です。

非属の才能 (光文社新書 328)非属の才能 (光文社新書 328)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 非属の才能 (光文社新書 328)
[著者] 山田 玲司
[種類] 新書
[発売日] 2007-12-13
[出版社] 光文社

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 「人生の定置網」に掛かってしまっている大多数の日本人。

 本書の前半は、そういう状態の問題点とともに、誰でもが持つ、『非属』
で生きていくことのできる可能性について書かれています。

 後半では、『非属』の状態で生きていくメリットや意義、そして、その方策
について書かれています。

 ではいったい「人生の定置網」にいつの間にか無自覚に絡め取られる
ことなく、自分をうまく実現させながらも周囲に和して暮らすにはどうすれ
ばいいのでしょうか?

 この本の中で、著者の選んだ『非属』の先輩として、実例とともに多くの
著名人が取り上げられています。

 例えば、
・手塚治虫(漫画家)、 ・倉本聰(脚本家)、 ・黒柳徹子(タレント)、
・団鬼六(作家)、 ・町田康(ロッカー・作家)、 ・荒俣宏(作家)、
・ダーウィン(科学者)、 ・スピルバーグ(映画監督)、
・黒澤明(映画監督)、 ・村上春樹(作家)、 ・五味太郎(絵本作家)、
・スティーブ・ジョブス(アップル創業者)、 ・高見映(のっぽさん)、etc.


 一つ一つのエピソードが取り上げられないのが残念ですが、見事に
『非属』のなかで成功を掴んだ人たちばかりです。

 ただし、ただ単に『非属』であり続けただけでは、それこそ、“単なる
変わり者”で終わってしまうことも十分にあり得ます。

 その違いを際立たせるものは何なのか?

 著者は、『非属』の人が陥りやすい陥穽として、いくつかの“症状”に
ついて解説しています。

 非属の人は、孤立しやすい。その孤立が独創性を育てるので、全く
問題はない。ただ、「非属でいながらもまわりのみんなに必要
とされ、にぎやかに人生を楽しむことは可能」(p207)だと著者は言い
切ります。

 また、非属の人は独善に陥りやすい。だからこそ、「群れに属さずに個人
の道に生きる人間ほど、逆に他者を尊重する責務がある」(p215)
と戒めています。

 冒頭の「今日のことば」は、それでも仮に行き詰ったら、視点を変えて
見ることが大切だとして述べられている言葉です。

 3回に分けて本書を紹介してきましたが、所属する組織や集団と、
本来の自分の夢や理想との折り合い方について、今一度考えてみる
いい機会を与えてくれる本であることだけは間違いないことを保証します。



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◇◇◇  編集後記  ◇◇◇

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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では、次回、またお会いしましょう!!



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posted by ドド at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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