☆★☆★☆ 今日のことば ☆★☆★☆
百人のうち九十九人に褒めらるるは、
善き者にあらず。
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百人のうち九十九人に褒めらるるは、
善き者にあらず。
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「今日のことば」は、この名将の言葉からです。
武田信玄
武田信玄といえば、昨年のNHK大河ドラマも 「風林火山」でしたね。
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「今日のことば」にあるような、「百人のうち九十九人に褒められる人」
というのを、一般的に “八方美人” というのでしょう。
もともと八方美人という言葉は、「八方どこから見ても欠点のない
ほどの美人」という意味で、褒め言葉でした。
それが、 「誰に対しても如才なく振る舞う、調子のいいヤツ」 みた
いな貶し(けなし)言葉になってしまったようです。
日本語の面白いところですね。
実際には、八方美人も、そのからくりがばれて嫌われることも多い
ようですから、真に「百人のうち九十九人に褒められる人」というのは、
「人畜無害な人」なのかもしれません。
(だとしたら余計に悲しいですね。)
「百人のうち九十九人に褒められる人」 が 「善き者」 でないのだ
としたら、いったい 「善き者」 とはどんな人なのでしょうか?
「真の善人とは、十人のうち五人が貶(けな)し、五人が褒める人物」
とは孔子の言葉だそうです。
人が何事かの役割を背負い、成し遂げんとするとき、全く何の
反対も軋轢も生じないなどということは考えられません。
もし、何の反対も軋轢も生じないとすれば、それは、その役割が大した
役割ではないのか、または、進め方が “八方美人”的なのか、の
どちらかでしょう。
以前、小泉元首相が在任中に、改革を進行するなかで抵抗を示す
人たちを “抵抗勢力” と呼びましたが、その人たちを批判して、「抵抗
する人たちは、何に対しても抵抗する」 と言ったことがありました。
これに同調した日産自動車のカルロス・ゴーン氏が、次のように言った
そうです。
「何もしない人は批判されない。責任を負うということは、批判される
ということでもある」 と。
今、貴方が背負っている役割の大きさはどのくらいでしょうか?
その役割を成し遂げるに値する進め方を、貴方は選んでいるでしょうか?
何も闇雲に突っ走る必要はありませんが、目的の大きさによっては、
時には英断を下すべき時も生じます。その際に、反対や抵抗が予想され
たとしても、目的をしっかり見据えたうえでの決断であるなら、断乎、実行
すべきでしょう。
戦国時代、武将たちには、敵も味方も含めて、互いの人物の器を量る
必要に迫られる場面が多かったはずです。
「今日のことば」は、さすがに屈指の武将のことばだと言えるでしょう。
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◇◇◇ 編集後記 ◇◇◇
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