2008年05月26日

No.21【遠い太鼓(村上春樹)】

☆★☆★☆   今日のことば   ☆★☆★☆

僕が失われているのは、
僕が故郷を遠く離れているからではない。
僕が失われているのは、
僕が僕自身を遠く離れているからだ。
(p190)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


「今日のことば」は、この書籍からです。

遠い太鼓 (講談社文庫)遠い太鼓 (講談社文庫)
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[タイトル] 遠い太鼓 (講談社文庫)
[著者] 村上 春樹
[種類] 文庫
[発売日] 1993-04
[出版社] 講談社

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 村上春樹の小説の価値について、私は語るべき言葉を持ちません。
 彼の小説はいくつか読みましたが、“よく分からない”というのが
正直なところです。

 告白しますが、その文学的な仕掛けがあまりに高度すぎるので、
私の頭がそれを理解しきれないのだと思います。

 もちろん、いくつかの短編小説は面白く読みましたが、長編で
きちんと理解できたと思えたものは皆無に近いのです。
 申し訳ありません。

 もし、ここに村上春樹を読もうとしている人がいたとして、一つの
リトマス試験紙になるかも知れないと思うのは、下記の短編集を読んで、
“かえるくん”の活躍を楽しめるかどうか? ではないかと思っています。

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)
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価格 :
[タイトル] 神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)
[著者] 村上 春樹
[種類] 文庫
[発売日] 2002-02
[出版社] 新潮社

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 この本で純粋に“かえるくん”の登場を楽しめたとしたら、その人は、
その他の長編についても、村上春樹ワールドを堪能できることでしょう。

 私は、長編には馴染めないものの、彼の書くエッセイや旅行記の類い
は好きで、その語り口に非常に惹かれるものを感じています。

 今日の言葉は、そんななか 『遠い太鼓』 という書から取ってみました。

 『遠い太鼓』は、村上春樹が37歳から40歳までの3年間、日本を
離れてヨーロッパで暮らしていたころの記録です。
 イタリアとギリシャが中心の長期間の「旅」でした。
 その間に彼は、かの有名な「ノルウェイの森」を書き上げています。

 今日のことばに挙げたのは、彼がギリシャのミコノス島を離れることに
なったときに、ふと漏らすかのように書き留めたひとことなのですが、
私はこの言葉が無性に好きなのです。

 誰でも、自分が自分でないような感覚をふと持つ瞬間があるのでは
ないでしょうか?
 私自身は、そんなときに、この言葉を思い出します。

 村上春樹が遠く日本を離れて異国の地で執筆をする心情については、
想像するしかありませんが、彼のような有名人でなくとも、ごくごく
ありふれた日常に埋没している我々凡人のなかにも、「自分自身を
遠く離れてしまったかのような感覚」を持つことが確かにあります。

 そんなときに、決して取り乱さず、どれだけ自然に振る舞えるか?

 そんなところにこそ、端然とした大人の佇まいが漂うものだ、と思います。

 失意泰然。
 そんな大人でありたいと思うのです。



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◇◇◇  編集後記  ◇◇◇

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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今日が貴方にとって、良き判断の連続でありますように!

では、次回、またお会いしましょう!!



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posted by ドド at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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